2.かゆみで眠れない日々…学校生活にも支障が。

さらに姉妹お二人に特につらかったことを聞くと、口をそろえて「夜眠れなかったこと」と話してくれた。

長女:夜寝る前に掻いちゃって、それが痛くてよく眠れなかったです。夜中も3回くらい起きちゃうので、ぐっすり眠れることが滅多になくて…。寝ている間、お父さんに「掻くな掻くな」って何度も起こされるのも嫌でした

次女・麗美ちゃん(以下、「次女」) 「私はパパの隣じゃなかったから起こされなかったけど、寝てるときにボリボリ掻いてるからその音で起きちゃって」

眠れない日々が続き、「心配が尽きなかった」と振り返る礼子さん。掻かないよう手袋をしても寝ている間に取れてしまうため、縛りつけるようにすることもあったという。

「隣で見ていて、痒そうだなぁ、可哀そうだなぁって…何とかならないのかってずっと模索している感じでした」

睡眠不足の日々は、やがて勉強や運動にも影響を及ぼすように。
疲れやストレスを感じやすく、それが引き金となって更に無意識に掻いてしまう。まさに悪循環な日々が続いた。

長女: 「昼間に結構眠かったりとか、体がちょっと重いなって感じることがありました」

次女: 「それで結構イライラしちゃうこともあったかも」

「何かしてる時よりも集中が途切れた時に痒いみたいで。習い事でテニスをやってるんですが、運動をした後すぐに汗を洗い流しても、帰ってきたらホッとして掻いちゃったり。頭では良くないって分かっていても、本人からすると掻かないこともストレスみたいで、私や夫に「何度も掻くな」って怒られることも辛かったと思います